走って、パパして、仕事して。ときどき夫。。

45歳から走り始めました。フルもウルトラもトレイルも思いっきり楽しみたい!

2019年丹後ウルトラマラソン100km回走録⑦50kmから80km ぎりぎりの戦い。。

丹後ウルトラマラソンからちょうど1週間。 

足裏の水膨れが破裂したところが猛烈に痛くて病院へ行き、

(息子を病院に連れて行ってついでに見てもらった)

2週間は走らんようにと言われた。

 

まあこんなに痛かったら走れんわいとも思っていた。

 

先週は車通勤して極力皮膚の再生に努めた結果、

もちろんまだ痛みは少しあるけど今日ジョグが出来た。

 

マイコース 6kmをキロ9分くらいだけど、

丹後のダメージを確かめながら走ることが出来た。

右の股関節の部分が少し硬いな。動かしにくいな。って感じ。

左足裏の痛みをかばって丹後では走ったのだろうからまあ当然の結果。

 

それ以外のとこは大丈夫そうで一安心。

 

今週1週間は試運転で、

来週からフルマラソン仕様に練習出来たらと思う。

 

 

 

2019年丹後ウルトラマラソン100km回走録⑦50kmから80km ぎりぎりの戦い

 

 

2019丹後ウルトラマラソン100km回走録①~一夜明けて。。

2019年丹後ウルトラマラソン100km回走録②~丹後出走決意から前日まで。。

2019年丹後ウルトラマラソン100km回走録③~前日編

2019年丹後ウルトラマラソン100km回走録④~スタートまで!

2019年丹後ウルトラマラソン100km回走録⑤~スタートから30km 予定通りの滑り出し?

2019年丹後ウルトラマラソン100km回走録⑥~30から50km 絶望的な展開。。

 

 

 

50kmの通過タイムが 6時間32分6秒

単純に考えると残り半分を7時間28分

数字を見てると完走可能な数字

 

現実は。。。

 

登り坂も下り坂も走れなくなってしまった。

足が終わってる。

悲観的な状況。

 

どんどんタイムが落ちている。

このままの状態が続けば完走は出来ない。

絶対出来ない。

 

f:id:Choei:20190919163421j:plain

 

 

50~60km

ペース表計画 1.15.00(7.30/km) 12時

第2関門 弥栄庁舎 54.0km 11:08着 11:23発 

 

ここから10kmはなんとしても走らなければならない。

60km過ぎにはいよいよ最大難関碇高原が待っている。

今走れなければ終わりだ。

 

50.8km給水所 丹後王国前

パンを食べた。

食べなきゃ走れない。

 

 

苦しい走りが続く。

 

後ろからカブトムシさんに声をかけられた。

今の私にはついていくことが出来ない。

 

 

そんな苦しい中、

待ちに待ったハテナエイドが見えてきた!

 

f:id:Choei:20190919174538j:plain

 

f:id:Choei:20190919201441j:plain

(ちょーみんさんのブログより拝借)

 

かおりん、えーかわさん、THさん、りんたろうさん、秘密兵器さん、たーはるさん、ちょーみんさん。。

 

この時誰とお会いしたんだっけ?

かおりんからコーラやオレンジをもらって、

なしを食べて、

それからこれ↓

f:id:Choei:20190919175002j:plain

 

一瞬迷ったけど、

おめでたい二人の力を分けてもらおう。

完走牛丼を少しいただいた。

美味しかった。

ありがとうございます。

でも食べた瞬間から、

かおりんに、

「これ食べて完走出来なかったはブログネタにもならないからね」

「完走牛丼食べて完走出来なかった人居ないから!」

など言葉の嵐(笑)

これは完走しないとえらいことになるわい。。。

 

 

それでもペースは上がらなかった。

苦しい。とにかく苦しい。

2.5km毎のラップがとれているので書いておく。

 

50~52.5km 下り基調 25.12 (9.53/km)

52.5~55km 22.30 (9.02/km)

55~57.5km 21.08 (8.24/km)

57.5~60km 27.44 (10.56/km)

 

100kmを14時間以内で完走するためのペースは、

8.24/kmこれがジャストなので、

8.20/kmペース

これで走らないと時間内完走は出来ない。

50~60kmの比較的アップダウンの少ないところでそのペースを余裕でオーバーしている。

いかに絶望的な状態かということだ。。。

 

ただ走ってる時はそんな細かい計算は出来ない。

分かるのは、

このままのペースでは駄目だ。

完走出来ないぞ。

ただそれだけのことだ。

 

 

 

覚えているのは、

かなり危機感をもって走っていたということ。

 

第ニ関門所

54.0km 弥栄庁舎 関門時間 12時00分

 

私が弥栄庁舎へ到着したのは11時40分過ぎ。。

制限時間20分切っている。。

ここにはドロップバックが置いてある。

15分の休憩時間を予定していた。

でもそんなものをとってる余裕はない。

バラ寿司も食べれる余裕がなかった。

なしと水分だけとりすぐに出発。

1分1秒でも早く。

 

58.3km給水所 交通規制ゲート前

 

私はここでこの日一番の決意をする。

それは、

2回目の芍薬甘草湯を飲み、

ラソンを始めて以来初めてレース中にロキソニンを飲んだ。

しかも数日前まで胃腸の疲れが原因の水様便だったわけだ。

胃にどれだけ負担がかかるか分からない。

この日2回目の胃薬も飲んだ。

 

どんな結果になるか分からない。

ボロボロになるかもしれない。

でもここで勝負をかけないと完走はない。

そう全ては碇高原の下りを走るため。

登りは走れない。

今のペースで行くと下りを駆け下りることが出来なければ完走は無理だろう。

それが私の結論だった。

だから逆算してこのタイミングで飲んだ。

 

公式

60km 1.37.12(9.43/km) 12時39分18秒

 

 

f:id:Choei:20190919173337j:plain

 

 

60~70km

ペース表計画 1.32.30(9.15/km) 13時33分

61~65km 45.00(9.00/km) 66~70km 47.30(9.30/km)

 

いよいよ最大難関。

碇高原の登りだ。

 

走れない。

みんな歩いてる。

本当にみんな歩いてる。

ゾンビの集団だ。

でも私たちの居る位置は完走ぎりぎり。

関門ぎりぎり。

みんなそれを分かってる。

行かないと完走出来ない。

 

少しでも走れそうな傾斜になると誰かが走り出す。

遅い(笑)

かろうじて歩くより速いくらいのスピード。

誰かが走り出すとついていこうと走るふりをする。

走れてないんだ。

歩いてるのと変わらない。

でも気持ちなんだ。

走らないと完走出来ない。

誰かが歩くとほっとしたように歩く。

でも人との戦いじゃない。

タイムとの戦い。

自分との戦いなんだ。

 

でも走れない。

碇高原の登り。

全く走れない。

 

かおりんの言葉が私を奮い立たせる。

私は完走牛丼を食べたのだから。

なんとしても第3関門を超える。

 

62km給水所 神中津橋手前

65.5km給水所 吉野

68.8km給水所 縦貫林道合流手前

 

 

公式

70km 1.35.56(9.43/km) 14時15分14秒

 

13時間40分完走計画から40分以上も遅れてる。

普通に考えればタイムオーバーだ。

 

 

f:id:Choei:20190919175456j:plain

 

 

70~80km

ペース表計画 1.15.00(7.30/km) 15時03分

第3関門 碇高原 71.8km 13:48着 14:03発 

 

 

70km過ぎ、

碇高原の最高到達点が見えてきた。

この先71.8kmの関門所まで下る。

 

あとちょっとで頂点。

さて私は走れるのか?

ここの下りを走れるかどうかが勝負。

2回目の碇高原の下りは全く走れなかった。

 

ここで走れなければ、

この関門をすり抜けても次でおしまいだ。

 

祈るような気持ちで駆け下りる!

 

 

行ける!

 

 

行けるぞ!

攣りそうだった右足、

痛かった右足、

力の入らなかった右足、

大丈夫だ。

 

左足の裏に大きな水膨れが出来たのが分かった。

そして弾けたのも分かった。

 

痛い。

痛いが気にするな!

走れるんだから。

 

 

第三関門所

71.8km 碇高原 関門時間 14時40分

 

辿り着いたのが14時30分過ぎ。

関門アウト10分を切っていた。

 

途中で私を追い抜いていったロボッチとまくりくままさんに会えた。

 

3人で関門突破を喜び合う。

3人で完走を誓い合う。

絶対完走するぞ!

 

みんな何か口にしているけど、

私にはその余裕がなかった。

この中でも一番走力が劣っているのだ。

早く出なきゃ。

 

ここまで来たら絶対完走する!

 

ここから少しだけ登る。

歩く。

 

水をかぶりながら歩く。

 

さあ下りだ。

高低表によるとここから7~8kmは急な下り坂。

とにかく駆け下りろ!

 

ここが勝負だ!

 

行け~!!!!!!

 

 

ぐんぐん加速する。

ガーミンを見る。

5分台で走れてる。

どんどん抜いていく。

ごぼう抜きだ。

下り坂を駆け下りて見事に完走されたえーかわさんが乗り移ったようだ。

 

5分台~6分台前半

 

左足裏は水膨れが破裂して一歩一歩響く。

前半で攣りそうだった右足は?

大丈夫そうだ。

力が入る。

 

躊躇はいらない。

後のことは考えない。

行くしかない。

 

百人以上抜いたと思う。

 

下り坂で全く走れず歩いている方もおられる。

完走は無理だろう。

一歩間違えば私もそうなった。

 

とにかく今稼がねば。

ここを走れて初めて完走の可能性が出てくるのであって、

ぎりぎりであることには変わりない。

 

下ってる途中何度もブログ村の仲間たちが車の中からエールを送ってくれる。

感動した。

その度に絶対完走するんだと心に誓った。

声援は力になる。

 

76.1km給水所 縦貫林道左待機所

79.4km給水所 kmR178旧道入口

 

全ての給水所で給水した。

 

公式

80km 1.16.18(7.37/km) 15時31分12秒

 

残り3時間弱で20km

厳しい。

9分カットが必須。

ここまで80km走ってきた。

今の下り坂で足は使い切った。

 

残り20km。。。

 

つづく。

 

ブログランキング。今何位?

↓応援ポチりお願いします.

にほんブログ村 その他スポーツブログ マラソンへ
にほんブログ村