走って、パパして、仕事して。ときどき夫。。

45歳から走り始めました。フルもウルトラもトレイルも思いっきり楽しみたい!

ひらがな50音 こ② 小〇さん②

書きたいことが沢山あるけど、

政治のことなのでやめておく(笑)

自公の連立解消は健全だと思うとだけ書いておく(笑)

 

ひらがな50音 こ② 小〇さん②

 

前回のつづき。

 

ついに始まったか。。 / ひらがな50音 こ②小〇さん①

 

ある日の夜中、

私は大谷さん(小〇さんだけど伏字では気分が出ないので仮称)の家に電話をした。

もんもんとして告白するのは今日しかないと思ったのだ。

 

今の若い子は信じられないと思うけど、

小学校の卒業アルバムに、

卒業生全員の住所と電話番号がのっていた。

 

電話に出たのはお父さんだった。

電話をかけるまでに何度も躊躇し、

気持ちが揺さぶられ続けていたのでもうお父さんが出ることも想定出来ていた。

もちろん本人がそのまま出てくれることを望んでいたが。。

電話を変わってもらった。。

 

最初の私の言葉。。

「俺ってばかだよね」

「こんな時間に電話して」

それが何度も頭の中で反芻してた言葉だ。

 

きゃー! 恥ずかしい!

穴があったら入れたい!

じゃなかった。入りたい!

 

そして長い沈黙。

次の言葉がなかなか出てこなかった。

なかなか肝心なことが言えなかった。

「好きです! 付き合って下さい!」

中学3年生、恋愛経験なしの私にはなかなかそれを言う勇気がなかった。

 

そして告白をしてるのかなんなのか分からない状態で、

とりとめのない話を30分ほどして電話を切った。

後から考えるとはぐらかされていたんだなと思う。

というか、はぐらかされたんだよ。

 

 

次の日。

学校へ行くのに勇気がいった。

 

大谷さんとは普通にあいさつし、

何事もなかったように過ごした。

 

電話をして数日は完全に振られたと自覚していた。

しかし。。

記憶の補正というか、

ポジティブ思考というか、

だんだんと。。

もしかしていける?

振られたと思ったけど、

その後も仲良く話しできるしうまくいってる?

 

アホというか、

幼いというか。。

中学生男子なんてそんなもんだ。

 

そして告白して1ヶ月ほどたった頃。

廊下の20mほど先で大谷さんとその友達が話をしながらこちらへ向かってきた。

私はうつむきながら二人の脇をすれ違おうとしていた。

 

大谷さんの声が聞こえた。

「好きだよ」

 

え? え? え?

私は立ち止まり、

振り向いた。

 

10mほど先で大谷さんとその友達がこちらを向いていた。

 

そしてその次の瞬間!!!

 

 

 

 

二人は顔を見合わせて笑い出した。

 

一瞬分からなかった。

そしてすぐに理解した。

 

女性ってなんて残酷なんだ。

私は胸をハンマーでつかれたような気がした。

体を向き直し歩き去った。

よろよろしていたことだろう。

 

笑いものにされ、

傷つき、辱められた。

 

 

それでも私は大谷さんと同じ高校へ行った。

そしてまた高校1年生の時にラブレターを書いた。

結局そのラブレターは渡さなかった。

 

大谷さんはおそらく高校2年生の時、

野球部のイケメンと付き合っていた。

二人ともクラスが違ったので詳しくは分からないし、

見ないようにしていた。

そしてそれを境にかどうかは定かではないけど、

私の恋心はさめていった。。

 

高校3年生になり好きな人が出来た。

背が低くて可愛らしい人だった。

その人は友達からジョーちゃんと呼ばれていた。

仲の良かった私は聞いた。

何故ジョーちゃんなの?

中々教えてくれなかったけど、

ボーイ・ジョージが好きだかららしい。

(本人から聞いたかは忘れた)

私はカルチャークラブのファンになった(笑)

 

彼女のことが好きで好きで大好きになった。

付き合いたいと思った。

告白したいと思った。

でも私は大谷さんの時のトラウマを抱えていた。

また笑いものにされると。

もう告白をするのは止めよう。

私なんかを好きになってくれるわけがない。

どうせまた話やすいクラスメイトなのだろう。

 

彼女には告白出来なかったけど、

友人には彼女が好きだと言ってしまった。

というか、

見ていたら分かるだろう(笑)

 

 

そしてある日、

クラスの女子3人に呼び出された。

私は文系のクラスだったので、

男子より圧倒的に女子が多いクラスだった。

3人の女子に詰め寄られた。

「○○さんのことが好きなんでしょ! なんで早く告白しないの!」

「彼女も待ってるのに!」

そんな内容だった。

頭の中で花が咲き乱れた(笑)

心臓が頭を突き抜けて天高く飛んでいく感じだった。

 

でも。

待てよ。

あの女子たちは私が告白して振られて、

それを笑いものにするためにあんなことを言ったのではないか?

危ない。

でも本当に彼女が私に好意を持ってくれているなら、

こんなチャンスは二度とないかも。

 

ウジウジしていた。

数日が過ぎた(笑)

あの3人の女子の1人が私に言った。

告白しないの?

本当に本当?

本当に本当。

上手く行く?

上手く行く。

 

情けない(笑)

 

そこに至り、

私は彼女に気持ちを伝えた。

 

 

果たして付き合うこととなった。

進学校だった。

私は落ちこぼれていたけど、

彼女は難関校を目指していた。

茶店で話をしたり映画を見に行ったりのデートはした。

奥手で度胸のなかった私はキスをするまでが精一杯だった。

受験期に入ると教室で話をすること、

登下校を途中で待ち合わせをして話ながら帰ることくらいになった。

 

そして彼女は難関校に合格した。

私は国公立大に落ちてたった一つだけ受けた私立に合格したけど、

金銭面であきらめて自宅浪人をすることになった。

奨学金も親に保証能力がなかったため私には提案されることはなかった。

 

彼女とは疎遠となった。

自分がみじめで追いかけもしなかった。

ただただ彼女の幸せを祈った。

 

みじめで見るも無惨な初恋のお話し。

初恋が甘い思い出なんて思えない(笑)

 

でも二人の女性が幸せな人生を送ってくれているといいなとは、

心から思う。

 

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