走って、パパして、仕事して。ときどき夫。。

45歳から走り始めました。フルもウルトラもトレイルも思いっきり楽しみたい!

我慢の休足。。 / 雑記ひらがな50音 け①下呂温泉

先週の木曜日にこけて左腰を捻った。

月曜日に5km弱歩いたり走ったりした。

火曜日休足。

 

水曜日、30kmを走るつもりでスタートした。

結果は全く想定のペースで走れない。

腰と右足に違和感。

足が上がらない。

 

これはやばいぞ。。故障。。

それでもうスローダウンして6kmお散歩。

 

午後から友人の鍼灸院へ。

1時間30分施術してもらった。

ひどい状態ではない。

 

今日も休足。

明日も休足する。

土曜日エアパークランが出来ればいいが無理しない。

 

神戸マラソンまでは間がないが、

大阪マラソンまではまだ時間がある。

 

 

雑記ひらがな50音 け① 下呂温泉

 

最初に「け」がつく言葉で思いつくもの

・消しゴム

・ゲーム

下呂温泉

・ゲゲゲ

 

下呂温泉

 

下呂温泉岐阜県にある。

私が毎年参加している飛騨高山ウルトラマラソン

その高山市よりも南に位置する。

日本3名泉の一つに数えられるくらいの良泉だ。

ただ街並みは少し寂しい。

 

そこで私のおじいちゃんが倒れた。

 

私が小学5年生の時、

電話が鳴って母親がびっくりした声を出していた。

 

父方の祖父だ。

私はこのおじいちゃんが大好きだった。

 

一言で表すと寅さんのような人。

職業は砥石屋。

砥石屋なんだけど、

長野県松本市の自宅では文芸社という印刷屋をやっていた。

この印刷屋もおじいちゃんが始めたものだ。

ただおじいちゃんは寅さんのような人だから、

文芸社は子供達に任せていつも旅をしていた。

 

文芸社の匂い。

インクの匂い。

文芸社の音。

タイプを打つ音。

私が本を好きになり、

タブレットより冊子を買い求めるのはこの頃の影響も強いと思う。

 

おじいちゃんは砥石を全国の旅館や和食料理屋へ売り歩くという仕事をしていた。

私はおじいちゃんに可愛がられた。

一緒に写っている小さいころの写真が何枚かある。

膝の上に載せてもらってうどんを食べている写真。

ジープに乗せてもらって一緒に砥石を売りに行ってる写真。

大きな滑り台を一緒に滑っている写真。

 

畑があった。

トウモロコシ畑があって、

よくそこで遊んだ。

トウモロコシを食べるとその頃のことを思い出す。

 

おじいちゃんは子供心にもカッコいい人だと思えた。

いつもベレー帽をかぶっていた。

黒縁の眼鏡をしていた。

おしゃれでスマートだった。

そして優しかった。

 

そのおじいちゃんが下呂温泉で倒れた。

翌日、私や妹は学校を休んで家族で下呂温泉に向かった。

私たちが到着したころにはもう亡くなっていた。

後日聞いた話では脳梗塞だったらしい。

その日の朝、

温泉に入った後どうしてもシャツのボタンが止めれず旅館の人にしてもらったと後で聞いた。

その時点で病院に行っていれば。

 

80歳を超えていた。

大往生だ。

他の親戚も何人か集まってきた。

その夜は宴会になった。

おじいちゃんは亡くなったけど、

遊び人のおじいちゃんとその子供達。

まあそうなるだろう。

 

私は。この夜のことをあまり記憶にないけど、

大好きなおじいちゃんが死んでしまったことにショックを受けていた。

泣きはしなかったけど、

はしゃぐ気持ちにはなれなかった。

もうおじいちゃんに会えないんだなということは分かっていた。

 

後日、松本で葬式をした。

私が弔辞を読むことになった。

一番かわいがってもらっていたからという理由だ。

父親が書いた弔辞を何度も何度も読んだ。

そして何度も何度も練習した。

実際、感動的な弔辞になったと思う。

みんな声を出して泣いていた。

私は緊張していたので泣かなかった。

でもやはり。

もうおじいちゃんに会えないということに大きな寂しさを感じていた。

 

人との別れ。

小学校も何度も転向していたので人との別れは沢山あったけど、

私が体験した本当に心の底から寂しさを感じた別れがこのおじいちゃんの死だった。

 

あれから下呂温泉には一度も行っていない。

行く気にならなかったのもある。

でもこの雑文を書いていて思った。

近いうちに下呂温泉に家族で行ってみようと。

 

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